医薬経済オンライン

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老医師のつぶやき

開業医がやめるとき

第37回

吉原忠男(前埼玉県医師会長)

2015年5月1日号

 70歳を過ぎてから開業医をやめる時期について、たまに考えるようになり、80歳近くなると毎日のように頭に浮かぶようになった。90歳過ぎてもやっている人がいるが、それはよほどいろいろな条件や環境に恵まれた人なのだと思っている。まず第1に自分の身体能力(脳も体も)、第2は後継者の有無、第3には経済的条件、などがやめる時期を左右する。  自分の場合はどうか、身体のほうはまったく健康というわけにはいかない。いつか書いたかもしれないが、がんは3つ経験した。40歳ごろに甲状腺がん、60代後半には大腿部の脂肪肉腫、70代前半は大腸ポリープのがん。医学的に見て細胞組織の性質はそれぞれ違うから、転移ではないという。そういう遺伝子を親からもらったのだろうし、自分も細胞組織にストレスを与え過ぎていたかもしれない。  では無理しない人はがんにならないかというと、なる確率はやや低...  70歳を過ぎてから開業医をやめる時期について、たまに考えるようになり、80歳近くなると毎日のように頭に浮かぶようになった。90歳過ぎてもやっている人がいるが、それはよほどいろいろな条件や環境に恵まれた人なのだと思っている。まず第1に自分の身体能力(脳も体も)、第2は後継者の有無、第3には経済的条件、などがやめる時期を左右する。  自分の場合はどうか、身体のほうはまったく健康というわけにはいかない。いつか書いたかもしれないが、がんは3つ経験した。40歳ごろに甲状腺がん、60代後半には大腿部の脂肪肉腫、70代前半は大腸ポリープのがん。医学的に見て細胞組織の性質はそれぞれ違うから、転移ではないという。そういう遺伝子を親からもらったのだろうし、自分も細胞組織にストレスを与え過ぎていたかもしれない。  では無理しない人はがんにならないかというと、なる確率はやや低い

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