日薬「安堵」の陰に潜む真の敵
医薬分業を叩くのは規制改革会議ではない
2015年4月15日号
スーツの胸ポケットには「勝つ」と書かれた小さな御守を忍ばせていた。23歳の娘が清水寺で買ってきてくれたものだ。「お父さん、頑張って」と手渡されたという。シャツと下着は新品をおろした。1ヵ月半、禁酒もした。
日本薬剤師会の森昌平副会長は3月12日の規制改革会議「公開ディスカッション」に万全の態勢で臨んだ。それは、薬歴未記載問題などによって強まる医薬分業バッシングのなか、分業を〝悪役〟に見立てた公開討論へ、薬剤師を代表して出席しなければならなかったからだ。日薬の常務会では、2度に渡って「予行演習」までやった。「その言い方では医師会に対して駄目だ」「それじゃあ厚労省の面子が丸潰れだ」などと何度もダメ出しを受けながら、綿密に想定問答を練った。こうした準備もあってか、公開ディスカッションでは、分業が瀬戸際まで追い込まれることはなかった。
後日の常務...
スーツの胸ポケットには「勝つ」と書かれた小さな御守を忍ばせていた。23歳の娘が清水寺で買ってきてくれたものだ。「お父さん、頑張って」と手渡されたという。シャツと下着は新品をおろした。1ヵ月半、禁酒もした。
日本薬剤師会の森昌平副会長は3月12日の規制改革会議「公開ディスカッション」に万全の態勢で臨んだ。それは、薬歴未記載問題などによって強まる医薬分業バッシングのなか、分業を〝悪役〟に見立てた公開討論へ、薬剤師を代表して出席しなければならなかったからだ。日薬の常務会では、2度に渡って「予行演習」までやった。「その言い方では医師会に対して駄目だ」「それじゃあ厚労省の面子が丸潰れだ」などと何度もダメ出しを受けながら、綿密に想定問答を練った。こうした準備もあってか、公開ディスカッションでは、分業が瀬戸際まで追い込まれることはなかった。
後日の常務会で
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