医薬経済オンライン

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侮れないクジラの「潜在能力」

筋肉中に含まれる「バレニン」で認知症予防研究

2015年4月15日号

 3月28日、14年度の南極海鯨類調査船が門司港に帰ってきた。14年3月の国際司法裁判所(ICJ)判決を考慮し、調査船は目視による調査に変更したためか、シーシェパードの過激な妨害は見られなかった。そんななか、昭和大学医学部第1解剖学(顕微解剖学)の塩田清二教授(4月から星薬科大学教授)が「鯨に多く含まれるバレニンに認知症の予防効果がある」と発表した。  そう言えば戦後、貴重なたんぱく源として鯨肉を食べていたころは、認知症の話を聞いたことがなかったなんて言っているのではなく、科学的な話である。  クジラの筋肉中の遊離アミノ酸であるバレニンは疲労回復、抗酸化作用があると知られている。北半球のクジラが南は赤道付近から北は北極海まで、南半球のクジラが赤道付近から南極海まで大遊泳できるのは、このバレニンが持つ驚異のパワーのおかげであるらしい。が、パワーや疲労...  3月28日、14年度の南極海鯨類調査船が門司港に帰ってきた。14年3月の国際司法裁判所(ICJ)判決を考慮し、調査船は目視による調査に変更したためか、シーシェパードの過激な妨害は見られなかった。そんななか、昭和大学医学部第1解剖学(顕微解剖学)の塩田清二教授(4月から星薬科大学教授)が「鯨に多く含まれるバレニンに認知症の予防効果がある」と発表した。  そう言えば戦後、貴重なたんぱく源として鯨肉を食べていたころは、認知症の話を聞いたことがなかったなんて言っているのではなく、科学的な話である。  クジラの筋肉中の遊離アミノ酸であるバレニンは疲労回復、抗酸化作用があると知られている。北半球のクジラが南は赤道付近から北は北極海まで、南半球のクジラが赤道付近から南極海まで大遊泳できるのは、このバレニンが持つ驚異のパワーのおかげであるらしい。が、パワーや疲労回

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