医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

バイオシミラーでも「後塵」

第55回

生島准

2015年4月15日号

 3月26日、衆議院第一議員会館でバイオシミラー(バイオ後続薬)使用促進議員連盟(バイオシミラー議連)が発足した。会長に自民党の松本純衆院議員、副会長に公明党の桝屋敬悟衆院議員、維新の党の松野頼久衆院議員、幹事長に民主党の笠浩史衆院議員を擁した超党派の議連である。 背景には国会で安倍首相に「バイオシミラーをご存じですか」と質問した、議連の事務局長を務める維新の党そして医師の伊東信久衆院議員の熱意もあるが、90年代後半、抗体医薬の勃興期に戦略的判断を誤り、バイオ医薬では世界のビッグファーマに後塵を拝した日本の製薬産業の鬱屈もある。 バイオ新薬で追いつけない国内製薬企業がバイオシミラーを実用化することによって、抗体などの製造基盤を構築して、その後、バイオ新薬で打って出るという「キャッチアップ戦略」を夢見る。これは果たして通用するのだろうか。 本論...  3月26日、衆議院第一議員会館でバイオシミラー(バイオ後続薬)使用促進議員連盟(バイオシミラー議連)が発足した。会長に自民党の松本純衆院議員、副会長に公明党の桝屋敬悟衆院議員、維新の党の松野頼久衆院議員、幹事長に民主党の笠浩史衆院議員を擁した超党派の議連である。 背景には国会で安倍首相に「バイオシミラーをご存じですか」と質問した、議連の事務局長を務める維新の党そして医師の伊東信久衆院議員の熱意もあるが、90年代後半、抗体医薬の勃興期に戦略的判断を誤り、バイオ医薬では世界のビッグファーマに後塵を拝した日本の製薬産業の鬱屈もある。 バイオ新薬で追いつけない国内製薬企業がバイオシミラーを実用化することによって、抗体などの製造基盤を構築して、その後、バイオ新薬で打って出るという「キャッチアップ戦略」を夢見る。これは果たして通用するのだろうか。 本論に

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