医薬経済気象台
短観は何を予見しているか
2015年4月15日号
日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)の3月調査が発表された。全規模・全産業の業況判断指数はプラス7、12月調査のプラス6からわずか1ポイントの改善だった。産業界の景況感は一段と上向く状況にはなかった。とくに製造業はプラス5で12月調査に比べて▲2ポイントとなった。一方で非製造業はプラス9と3ポイントの改善となり、指数は製造業を抜いた。3月時点の現状判断としては妥当な結果だった。
製造業は内需が増税の影響を引きずっていた。これは2月の鉱工業生産指数を見れば明らかである。生産指数は季節調整済みで前月比▲3.4%となった。出荷指数も同様に前月比▲3.4%だった。在庫指数は0.5%上昇、在庫率は112.8と4.3%も上昇した。3月の生産指数は▲2%と予想、在庫減のために生産抑制が続く。現実に主要素材である鋼材、合成樹脂の主要製品は軒並み2月末在庫の過剰感を訴え、減産で需給改善...
日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)の3月調査が発表された。全規模・全産業の業況判断指数はプラス7、12月調査のプラス6からわずか1ポイントの改善だった。産業界の景況感は一段と上向く状況にはなかった。とくに製造業はプラス5で12月調査に比べて▲2ポイントとなった。一方で非製造業はプラス9と3ポイントの改善となり、指数は製造業を抜いた。3月時点の現状判断としては妥当な結果だった。
製造業は内需が増税の影響を引きずっていた。これは2月の鉱工業生産指数を見れば明らかである。生産指数は季節調整済みで前月比▲3.4%となった。出荷指数も同様に前月比▲3.4%だった。在庫指数は0.5%上昇、在庫率は112.8と4.3%も上昇した。3月の生産指数は▲2%と予想、在庫減のために生産抑制が続く。現実に主要素材である鋼材、合成樹脂の主要製品は軒並み2月末在庫の過剰感を訴え、減産で需給改善を推
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