Patient Relations
「トーチの会」
2015年4月15日号
理解不足が「差別を助長」渡邊智美代表 妊娠中にウイルスや細菌、寄生虫などに感染することで胎児に大きな影響を与えることがある「母子感染症」問題。12年9月に設立された患者会「トーチの会」は、その啓発や患者、家族からの相談応需などの活動を続けている。 医師の認知度もまだ低く、厚生労働省の研究班は14年末に母子感染症のひとつである「サイトメガロウイルス」(CMV)の妊娠管理マニュアルを策定。感染が疑われる妊婦へのカウンセリングと対応指針をまとめ、関係学会を通じて医師への周知を始めている。 トーチの会の代表を務める渡邊智美さんは、今後、マニュアルによって「医師に正しい知識が広がる」と期待する。しかし、現状ではまだまだ医療従事者や患者、乳幼児に関わる周囲の理解不足が多く見られるという。なかには、中途半端な知識によって、安易に堕胎を勧められたり、感染児の...
理解不足が「差別を助長」渡邊智美代表 妊娠中にウイルスや細菌、寄生虫などに感染することで胎児に大きな影響を与えることがある「母子感染症」問題。12年9月に設立された患者会「トーチの会」は、その啓発や患者、家族からの相談応需などの活動を続けている。 医師の認知度もまだ低く、厚生労働省の研究班は14年末に母子感染症のひとつである「サイトメガロウイルス」(CMV)の妊娠管理マニュアルを策定。感染が疑われる妊婦へのカウンセリングと対応指針をまとめ、関係学会を通じて医師への周知を始めている。 トーチの会の代表を務める渡邊智美さんは、今後、マニュアルによって「医師に正しい知識が広がる」と期待する。しかし、現状ではまだまだ医療従事者や患者、乳幼児に関わる周囲の理解不足が多く見られるという。なかには、中途半端な知識によって、安易に堕胎を勧められたり、感染児の隔
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