医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

時流遡航

回想の視座から眺める現在と未来

第5回

ジャーナリスト 本田成親

2015年4月15日号

「夢の光が照らす文化と歴史」講演会 STAP細胞問題については本連載の第86回と第87回で厳しいことを書いたが、実際、その後の流れはほぼ予想した通りの展開になった。そして、これも指摘したように、それなりの覚悟で一連の事態の収拾に臨んでいた野依良治・理化学研究所理事長の任期を残した辞任をもって、STAP細胞騒動はともかくも幕を閉じることになった。3月23日の会見で、野依氏は、STAP問題は理研の研究者や組織全体に責任があることを認めたが、大学や公的研究機関での研究不正で組織の長が引責辞任する事例は皆無と述べ、自身の辞任は高齢ゆえだと釈明した。  理研の最高責任者としての野依氏に対するメディアの批判は辛辣そのものだったし、それにはやむを得ない一面もあった。その一方、実像の野依氏は社会科学や芸術などの分野にも高い見識をもつ人物だった。... 「夢の光が照らす文化と歴史」講演会 STAP細胞問題については本連載の第86回と第87回で厳しいことを書いたが、実際、その後の流れはほぼ予想した通りの展開になった。そして、これも指摘したように、それなりの覚悟で一連の事態の収拾に臨んでいた野依良治・理化学研究所理事長の任期を残した辞任をもって、STAP細胞騒動はともかくも幕を閉じることになった。3月23日の会見で、野依氏は、STAP問題は理研の研究者や組織全体に責任があることを認めたが、大学や公的研究機関での研究不正で組織の長が引責辞任する事例は皆無と述べ、自身の辞任は高齢ゆえだと釈明した。  理研の最高責任者としての野依氏に対するメディアの批判は辛辣そのものだったし、それにはやむを得ない一面もあった。その一方、実像の野依氏は社会科学や芸術などの分野にも高い見識をもつ人物だった。門外

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