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医政羅針盤

“ゆとり世代”の医学生の「学力」と「先行き」

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2015年4月1日号

 少子化の進展と入学定員の増加により、医学部入学の門戸が拡がっている。医学部入学定員は7625人を底として、08年度から増員に転じ、15年度には9134人にまで達している。これ自体、医師不足問題への対応としては必要なことだったと思うが、その一方で、医学生の学力低下が全国の大学で問題視されるようになっている。  例えば、全国医学部長病院長会議では、「医学生の学力低下問題検討ワーキンググループ」が設置され、アンケートによる全国調査を実施している。そのアンケート結果によると、留年者は1〜3年次学生で、休学者は1〜2年次学生で、経年的に有意な増加傾向を示している。こうした状況から、教員の多くが医学生の学力低下を実感しており、各大学では、チューターやメンターを付けたり、個別指導を行うなど、さまざまな対策も講じている。ただし、4年次学生が受ける共用試験(CBT、OS...  少子化の進展と入学定員の増加により、医学部入学の門戸が拡がっている。医学部入学定員は7625人を底として、08年度から増員に転じ、15年度には9134人にまで達している。これ自体、医師不足問題への対応としては必要なことだったと思うが、その一方で、医学生の学力低下が全国の大学で問題視されるようになっている。  例えば、全国医学部長病院長会議では、「医学生の学力低下問題検討ワーキンググループ」が設置され、アンケートによる全国調査を実施している。そのアンケート結果によると、留年者は1〜3年次学生で、休学者は1〜2年次学生で、経年的に有意な増加傾向を示している。こうした状況から、教員の多くが医学生の学力低下を実感しており、各大学では、チューターやメンターを付けたり、個別指導を行うなど、さまざまな対策も講じている。ただし、4年次学生が受ける共用試験(CBT、OSC

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