医薬経済オンライン

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漢方処方

症例「花粉症」

第2回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2015年4月1日号

 桜が咲く季節ですが、最も花粉が飛ぶ時期でもあります。「花粉症環境保健マニュアル2014」(環境省)によると、60年代にブタクサ、次いでスギ、イネ科などによる花粉症が報告され、その後花粉症は増加傾向にあるとされています。 さて、その発症のメカニズムは、体内に入った花粉を異物(抗原)と認識し反応する免疫反応(抗原抗体反応)と簡単に説明できます。具体的には、体内に侵入した花粉を排除しようとクシャミ、鼻水や涙という症状が見られます。では花粉症を漢方処方の見地から考えるとどうなるでしょうか。 前述のとおり、花粉症の主な症状はクシャミや鼻水、涙、肌荒れ、咳、喘息などのアレルギー症状です。 これを五行説を参考にしてみると、ある「臓」の項目に目がとまります。その「臓」とは五臓のうちのひとつ「肺」。「肺」の欄を見ていくと五腑は「大腸」で五液は「涕」、五窮は「...  桜が咲く季節ですが、最も花粉が飛ぶ時期でもあります。「花粉症環境保健マニュアル2014」(環境省)によると、60年代にブタクサ、次いでスギ、イネ科などによる花粉症が報告され、その後花粉症は増加傾向にあるとされています。 さて、その発症のメカニズムは、体内に入った花粉を異物(抗原)と認識し反応する免疫反応(抗原抗体反応)と簡単に説明できます。具体的には、体内に侵入した花粉を排除しようとクシャミ、鼻水や涙という症状が見られます。では花粉症を漢方処方の見地から考えるとどうなるでしょうか。 前述のとおり、花粉症の主な症状はクシャミや鼻水、涙、肌荒れ、咳、喘息などのアレルギー症状です。 これを五行説を参考にしてみると、ある「臓」の項目に目がとまります。その「臓」とは五臓のうちのひとつ「肺」。「肺」の欄を見ていくと五腑は「大腸」で五液は「涕」、五窮は「鼻」

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