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多様な格差拡大に危機感を覚える

2015年4月1日号

 フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が書いた「21世紀の資本」が世界的なブームを巻き起こした。「資本主義のもとでは、資産を持つ人がますます富み、持たない人との格差が広がり続ける。富も貧困も世襲されていく」と分析して、「資本主義の疲労」とも言える現状と今後への警告を発した。 ピケティ氏の考える解決策は、多くの資産を持っている人からたくさんの税金をとり、それを再分配するというものだ。この本を契機に日本でも「格差論議」が活発になってきた。それだけ格差の拡大に危機感を持つ人が多く、共感を呼んだからだと思う。 格差は至るところにある。教育、雇用、社会保障、健康などに格差が出現し、それが拡大しつつある。 教育格差として指摘される問題点は、所得が全国平均の半分未満の相対的貧困者の親の下で育った多くの子どもたちは、大学に進学できず、その結果、貧困の世襲化...  フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が書いた「21世紀の資本」が世界的なブームを巻き起こした。「資本主義のもとでは、資産を持つ人がますます富み、持たない人との格差が広がり続ける。富も貧困も世襲されていく」と分析して、「資本主義の疲労」とも言える現状と今後への警告を発した。 ピケティ氏の考える解決策は、多くの資産を持っている人からたくさんの税金をとり、それを再分配するというものだ。この本を契機に日本でも「格差論議」が活発になってきた。それだけ格差の拡大に危機感を持つ人が多く、共感を呼んだからだと思う。 格差は至るところにある。教育、雇用、社会保障、健康などに格差が出現し、それが拡大しつつある。 教育格差として指摘される問題点は、所得が全国平均の半分未満の相対的貧困者の親の下で育った多くの子どもたちは、大学に進学できず、その結果、貧困の世襲化・連

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