時流遡航
回想の視座から眺める現在と未来
第4回
ジャーナリスト 本田成親
2015年4月1日号
首都大学東京は金融工学の専門家を養成へ
真の意味での教養というものの重要性を自覚し、文系・理系の枠組みを超えて後進の指導に当たっている研究者の一人に、首都大学経営学系学部長を務める桑田耕太郎大学院教授がいる。日本の組織論学会の重鎮でもある同教授は、昨年の本誌12月1日号巻頭に登場し、「各部門のスペシャリストはいるが、各種組織全体の構図を長期的に描ける人材が、近年急速に欠如してきている。組織化が進むにつれ、その内部は専門分野ごとに細分化していくが、組織全体の構図を見極める人材がいなければ、組織は単に個々の利権のみの渦巻く無責任集団と化してしまう。それを防ぐにはゼネラリストという名のスペシャリストが不可欠だ」という趣旨の発言をしている。
そして最後に、「人材の育成には教養──すなわち、まったく異なる事象を結び付ける...
首都大学東京は金融工学の専門家を養成へ
真の意味での教養というものの重要性を自覚し、文系・理系の枠組みを超えて後進の指導に当たっている研究者の一人に、首都大学経営学系学部長を務める桑田耕太郎大学院教授がいる。日本の組織論学会の重鎮でもある同教授は、昨年の本誌12月1日号巻頭に登場し、「各部門のスペシャリストはいるが、各種組織全体の構図を長期的に描ける人材が、近年急速に欠如してきている。組織化が進むにつれ、その内部は専門分野ごとに細分化していくが、組織全体の構図を見極める人材がいなければ、組織は単に個々の利権のみの渦巻く無責任集団と化してしまう。それを防ぐにはゼネラリストという名のスペシャリストが不可欠だ」という趣旨の発言をしている。
そして最後に、「人材の育成には教養──すなわち、まったく異なる事象を結び付ける発
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