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From Local to Global

米国の医学教育に見る新潮流

第78回

日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)

2015年4月1日号

 新学期。定員通りなら、将来の医師となる9134人がそれぞれの大学医学部、医科大学に入学したはずだ。彼らはそれぞれの大学で「独自」の授業を受けるに違いない。だが、なにより新入生には、患者とのコミュニケーションスキルを身に着けていただきたい。  彼らが卒業する6年後に対応できる最新の知識・技術は、大学医学教育で得られるのだろうか。昨秋に発売された、『US News and World Report』の医学部進学特集号に、米国医学教育の新しい動きが掲載されていた。今回は米国の大学が新たにカリキュラムに取り込もうとしている5つの分野について紹介する。 1、緩和及び終末期のケアの実施  緩和ケアは、終末期であろうとなかろうと重篤状態にある患者に対し、積極的な治療を強行するよりも、症状やストレスを緩和することを目的としている。過去の世代は、緩和ケアやホスピス治療を医療の断念と捉え...  新学期。定員通りなら、将来の医師となる9134人がそれぞれの大学医学部、医科大学に入学したはずだ。彼らはそれぞれの大学で「独自」の授業を受けるに違いない。だが、なにより新入生には、患者とのコミュニケーションスキルを身に着けていただきたい。  彼らが卒業する6年後に対応できる最新の知識・技術は、大学医学教育で得られるのだろうか。昨秋に発売された、『US News and World Report』の医学部進学特集号に、米国医学教育の新しい動きが掲載されていた。今回は米国の大学が新たにカリキュラムに取り込もうとしている5つの分野について紹介する。 1、緩和及び終末期のケアの実施  緩和ケアは、終末期であろうとなかろうと重篤状態にある患者に対し、積極的な治療を強行するよりも、症状やストレスを緩和することを目的としている。過去の世代は、緩和ケアやホスピス治療を医療の断念と捉えた

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