医薬経済オンライン

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「患者1人」でも製品化する時代

「試行」の新薬加算制度が本領発揮

2015年3月15日号

「信じられない」  患者100人未満の稀少疾病用医薬品(オーファン薬)を専門的に製造販売するメーカー幹部ですら驚き、賞賛の声を上げるのは、アステラス製薬が製品化に漕ぎ着けた「オーファディンカプセル」(一般名=ニチシノン)のことだ。  オーファディンカプセルという製品名からオーファン薬と容易に察しがつくものの、アステラスが薬価収載した2月24日時点で、適応症である「高チロシン血症I型」の日本の患者数が、「1人」だったからだ。ピンポイントで患者に薬を届ける究極の「テーラーメイド・メディシン」である。  10年ほど前に、厚生労働省はドラッグ・ラグ問題の解消を目的として、オーファディンカプセルの日本導入を画策したが、「市場性」などを背景に、実現しなかった。  依然として、取り扱いに商業的な意味合いはなく、社会的責任を帯びる。当時と比べ、市場環境が好転したと... 「信じられない」  患者100人未満の稀少疾病用医薬品(オーファン薬)を専門的に製造販売するメーカー幹部ですら驚き、賞賛の声を上げるのは、アステラス製薬が製品化に漕ぎ着けた「オーファディンカプセル」(一般名=ニチシノン)のことだ。  オーファディンカプセルという製品名からオーファン薬と容易に察しがつくものの、アステラスが薬価収載した2月24日時点で、適応症である「高チロシン血症I型」の日本の患者数が、「1人」だったからだ。ピンポイントで患者に薬を届ける究極の「テーラーメイド・メディシン」である。  10年ほど前に、厚生労働省はドラッグ・ラグ問題の解消を目的として、オーファディンカプセルの日本導入を画策したが、「市場性」などを背景に、実現しなかった。  依然として、取り扱いに商業的な意味合いはなく、社会的責任を帯びる。当時と比べ、市場環境が好転したとは言

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