医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

震災から4年で大きく違う復興の兆し

人口減と戦いながらの街再生へ

ノンフィクション作家・辰濃哲郎

2015年3月15日号

 私は震災4日目の11年3月14日に現地入りして以降、津波の被害を受けた三陸沿岸に通い続けている。震災4年を迎えた今年の被災地だが、これまでとは大きく異なるのが、復興の兆しだ。  震災数ヵ月後から復興工事の音が響き渡った地域もあるものの、市街地から外れた沿岸部は、整地されたまま長らく放置されていた。3年を迎えた昨年でさえも、多くの土地には雑草が生い茂り、人けのない静かな佇まいを見せていた。  ところが今年は様相が一変した。先日、沿岸部を車で走ってみた。女川町などでは、土盛りの工事が始まっていた。倒壊したビルなどは取り除かれ、その一部は別の場所に移されて保存される。  石巻市雄勝町でも、昨年までは思うような復興工事は進んでいなかった。けっして国や行政の怠慢とは言えない。大きな理由のひとつが、堤防や街づくり計画で住民との話し合いが長引いたためだ。  雄...  私は震災4日目の11年3月14日に現地入りして以降、津波の被害を受けた三陸沿岸に通い続けている。震災4年を迎えた今年の被災地だが、これまでとは大きく異なるのが、復興の兆しだ。  震災数ヵ月後から復興工事の音が響き渡った地域もあるものの、市街地から外れた沿岸部は、整地されたまま長らく放置されていた。3年を迎えた昨年でさえも、多くの土地には雑草が生い茂り、人けのない静かな佇まいを見せていた。  ところが今年は様相が一変した。先日、沿岸部を車で走ってみた。女川町などでは、土盛りの工事が始まっていた。倒壊したビルなどは取り除かれ、その一部は別の場所に移されて保存される。  石巻市雄勝町でも、昨年までは思うような復興工事は進んでいなかった。けっして国や行政の怠慢とは言えない。大きな理由のひとつが、堤防や街づくり計画で住民との話し合いが長引いたためだ。  雄勝

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence