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海外時報

アッヴィが手に入れたインブルビカの悲喜劇

ファーマサイクリクス買収は高すぎる買物か

2015年3月15日号

 アッヴィが手掛けたファーマサイクリクス買収の評判が芳しくない。210億ドルという買収額が、高すぎるのではないか、というのだ。  アッヴィは売上高世界一、125億ドル製剤の「ヒュミラ」を擁するが、同剤の特許切れが16年末に迫り、今後が悲観されている。一方、ファーマサイクリクスの現状の収入源は、売上高わずか4.58億ドルという抗がん剤「インブルビカ」((イブルチニブ)だが、同剤は適応拡大を重ねて急成長が見込まれる。売上高予測に対して4倍程度に株価が低迷しているアッヴィに対し、ファーマサイクリクスの株価は19倍だ。  総売上高の63%をヒュミラに頼るアッヴィ(依存度は50億ドル製剤の「レブラミド」に65%を頼るセルジーンに次ぐ)にとって、新たな収益源の確保は切迫した課題。アッヴィCEOのリチャード・ゴンザレスはインブルビカ獲得の機会を「贈り物」と説いたが、アナリ...  アッヴィが手掛けたファーマサイクリクス買収の評判が芳しくない。210億ドルという買収額が、高すぎるのではないか、というのだ。  アッヴィは売上高世界一、125億ドル製剤の「ヒュミラ」を擁するが、同剤の特許切れが16年末に迫り、今後が悲観されている。一方、ファーマサイクリクスの現状の収入源は、売上高わずか4.58億ドルという抗がん剤「インブルビカ」((イブルチニブ)だが、同剤は適応拡大を重ねて急成長が見込まれる。売上高予測に対して4倍程度に株価が低迷しているアッヴィに対し、ファーマサイクリクスの株価は19倍だ。  総売上高の63%をヒュミラに頼るアッヴィ(依存度は50億ドル製剤の「レブラミド」に65%を頼るセルジーンに次ぐ)にとって、新たな収益源の確保は切迫した課題。アッヴィCEOのリチャード・ゴンザレスはインブルビカ獲得の機会を「贈り物」と説いたが、アナリスト

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