医薬経済オンライン

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薬剤経済学

C型肝炎療法の経済的評価

第7回 HCV治療シナリオによる費用対効果の変化

2015年3月15日号

 ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニ」による60歳の患者の治療は、標準12週の治療コースで9.5万ドル(リスト価格)を投じても、優れて費用効果的だ。カリフォルニア・テクノロジー・アセスメント・フォーラム(CTAF)の報告「慢性C型肝炎遺伝子型1患者に対する新しい併用療法の臨床的有効性と価値の比較」は、ソバルディとインターフェロン+リバビリン(PR)療法より経済性は上がったと認めている。 治療経験のない60歳の患者全員の治療で、ハーボニはインターフェロン療法より2万8451ドルの費用増になるが、1.41年の質調整生存年(QALY)を追加、増分費用対効果比(ICER)は2万132ドルで、想定を変えても高度に費用効果的だ。 しかし、対象を線維症ステージ3/4に限ればICERはさらに3割改善する(表3)。追加QALYは減るが、費用増も縮む。重い肝疾患を発症するの...  ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニ」による60歳の患者の治療は、標準12週の治療コースで9.5万ドル(リスト価格)を投じても、優れて費用効果的だ。カリフォルニア・テクノロジー・アセスメント・フォーラム(CTAF)の報告「慢性C型肝炎遺伝子型1患者に対する新しい併用療法の臨床的有効性と価値の比較」は、ソバルディとインターフェロン+リバビリン(PR)療法より経済性は上がったと認めている。 治療経験のない60歳の患者全員の治療で、ハーボニはインターフェロン療法より2万8451ドルの費用増になるが、1.41年の質調整生存年(QALY)を追加、増分費用対効果比(ICER)は2万132ドルで、想定を変えても高度に費用効果的だ。 しかし、対象を線維症ステージ3/4に限ればICERはさらに3割改善する(表3)。追加QALYは減るが、費用増も縮む。重い肝疾患を発症するのは

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