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眺望 医薬街道

飲むほどに呑まれる「アルコール」

近藤正觀

2015年3月15日号

 内閣府は3月2日、第4回「アルコール健康障害対策関係者会議」を開催し、アルコールによる健康障害拡散防止の具体的検討を始めた。政府は13年12月に「アルコール健康障害対策基本法」を立法し、不適切な飲酒の誘引の防止、アルコール健康障害に係わる医療の充実などを推進するとしている。 適度な飲酒は「百薬の長」と呼ばれ酒飲みの言い訳だったこともあった。飲酒しながらの話は人間関係においては「ノミニュケーション」という造語も生まれた。確かに少々のお酒は役にたったのも事実だろう。しかし、限度を超えた飲酒は予期しない悲劇を起こすことを十分認識する必要がある。アルコール依存症は過去から存在した。診断名は「酒精中毒」「慢性アルコール中毒症」などを経て現在に至っている。世界でもアルコール依存症は問題視され、ロシアやフランスにおいては社会に及ぼす問題行動を防止する動きが...  内閣府は3月2日、第4回「アルコール健康障害対策関係者会議」を開催し、アルコールによる健康障害拡散防止の具体的検討を始めた。政府は13年12月に「アルコール健康障害対策基本法」を立法し、不適切な飲酒の誘引の防止、アルコール健康障害に係わる医療の充実などを推進するとしている。 適度な飲酒は「百薬の長」と呼ばれ酒飲みの言い訳だったこともあった。飲酒しながらの話は人間関係においては「ノミニュケーション」という造語も生まれた。確かに少々のお酒は役にたったのも事実だろう。しかし、限度を超えた飲酒は予期しない悲劇を起こすことを十分認識する必要がある。アルコール依存症は過去から存在した。診断名は「酒精中毒」「慢性アルコール中毒症」などを経て現在に至っている。世界でもアルコール依存症は問題視され、ロシアやフランスにおいては社会に及ぼす問題行動を防止する動きが加

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