OBSERVER
中山和弘・聖路加国際大学教授
2015年3月1日号
ヘルスリテラシーの普及を——ヘルスリテラシーという言葉が浸透していますが、そもそもどういう意味でしょうか。中山 健康情報を理解し、活用するための知識と能力をさす。もともとは、米国でリテラシー(識字率)の調査に健康に関する用語があり、これを読めることがヘルスリテラシーだ。欧州8ヵ国では、健康情報の格差を研究するため、47項目から成る調査を実施した。例えば予防接種の必要性など、言葉を理解するだけでなく、情報を評価し、行動することが盛り込まれた。非常に関心を持ち、日本の現状を調べてみようと考えた。そこで、この欧州8ヵ国の調査と同じ内容を用いて、インターネットで調べてみた。欧州と日本で差が大きかったのは、病気になったときにどこの病院にいけばいいかわかるかという質問への回答だった。欧州は「難しい」(「やや難しい」「とても難しい」)と回答したのが11.9%だ...
ヘルスリテラシーの普及を——ヘルスリテラシーという言葉が浸透していますが、そもそもどういう意味でしょうか。中山 健康情報を理解し、活用するための知識と能力をさす。もともとは、米国でリテラシー(識字率)の調査に健康に関する用語があり、これを読めることがヘルスリテラシーだ。欧州8ヵ国では、健康情報の格差を研究するため、47項目から成る調査を実施した。例えば予防接種の必要性など、言葉を理解するだけでなく、情報を評価し、行動することが盛り込まれた。非常に関心を持ち、日本の現状を調べてみようと考えた。そこで、この欧州8ヵ国の調査と同じ内容を用いて、インターネットで調べてみた。欧州と日本で差が大きかったのは、病気になったときにどこの病院にいけばいいかわかるかという質問への回答だった。欧州は「難しい」(「やや難しい」「とても難しい」)と回答したのが11.9%だった
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