国家プロジェクトが泣く認知症研究
新オレンジプラン始動も「J─ADNI」騒動はどこへ
2015年3月1日号
一緒に会見した第三者委員会と東大
「25年の認知症の有病者数は約700万人となる」
認知症は、もはや誰にとっても他人事ではなくなってきた。少子高齢化が急速に進んだことで、介護の担い手が不足するなど、あらゆる方面で変化が訪れる。
日本だけでなく、世界各国がこの問題に直面している。13年12月に英国で開催した「G8認知症サミット」、そして14年11月に東京で開いたその後継イベントでも、各国と問題意識を共有した。
その場で安倍晋三首相が表明したのが、12省庁を横断する「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)だ。患者数が700万人にまで達する25年までに実現すべき、医療や介護に関する施策が並ぶ。
基本的考え方には、「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現をめざす」といった理想が書き連ねら...
一緒に会見した第三者委員会と東大
「25年の認知症の有病者数は約700万人となる」
認知症は、もはや誰にとっても他人事ではなくなってきた。少子高齢化が急速に進んだことで、介護の担い手が不足するなど、あらゆる方面で変化が訪れる。
日本だけでなく、世界各国がこの問題に直面している。13年12月に英国で開催した「G8認知症サミット」、そして14年11月に東京で開いたその後継イベントでも、各国と問題意識を共有した。
その場で安倍晋三首相が表明したのが、12省庁を横断する「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)だ。患者数が700万人にまで達する25年までに実現すべき、医療や介護に関する施策が並ぶ。
基本的考え方には、「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現をめざす」といった理想が書き連ねられ
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