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スズケンの復権かメディパルの凋落か

15年3月期第3四半期で見えたもの

2015年3月1日号

 15年3月期第3四半期決算の発表が終わった。14年4月の消費税増税と薬価改定のダブルパンチに加え、早期妥結による利益率低下というトリプルパンチを受けて低迷状態である全国医薬品卸間に、いよいよ成長の格差が表面化してきたようだ。第3四半期累計(4〜12月)の決算(表1)は、4社合計で前年同期比▲2.6%の5兆3793億円、営業利益は▲14.4%の446億4500万円であった。  累計業績は前述したような特殊的な減収要因も多く、純粋な比較は難しい。ところが、第3四半期10〜12月の医薬品卸事業のみを比較すると(表2)、まさに、勝ち組と負け組が鮮明に見えてくる。  まずは市場シェア拡大に邁進してきたアルフレッサホールディングスが市場シェアを失っている。価格競争力に陰りが出てきている可能性があることを示すものだ。しかしながら、利益率では唯一2%まで改善していることから、今後加速するであ...  15年3月期第3四半期決算の発表が終わった。14年4月の消費税増税と薬価改定のダブルパンチに加え、早期妥結による利益率低下というトリプルパンチを受けて低迷状態である全国医薬品卸間に、いよいよ成長の格差が表面化してきたようだ。第3四半期累計(4〜12月)の決算(表1)は、4社合計で前年同期比▲2.6%の5兆3793億円、営業利益は▲14.4%の446億4500万円であった。  累計業績は前述したような特殊的な減収要因も多く、純粋な比較は難しい。ところが、第3四半期10〜12月の医薬品卸事業のみを比較すると(表2)、まさに、勝ち組と負け組が鮮明に見えてくる。  まずは市場シェア拡大に邁進してきたアルフレッサホールディングスが市場シェアを失っている。価格競争力に陰りが出てきている可能性があることを示すものだ。しかしながら、利益率では唯一2%まで改善していることから、今後加速するであろ

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