保証なき国産手術用ロボの「前途」
日米「開発競争」は激化も、外科医の需要はあるか
2015年3月1日号
オリンパスとシスメックス&川崎重工業連合が、これまで主流の検査・診断用ロボットに飽き足らず、手術用ロボットの分野で開発競争を繰り広げている。いずれも手術用ロボットで先行する米インテュイティブサージカルの「ダヴィンチサージカルシステム」をベンチマークとしたものだが、日本企業が得意とする精密機械分野のなかでも、例外的に馴染みの薄い極北の領域だ。なぜ両陣営は、前途に広がる事業リスクをものともせず、国産手術用ロボットの開発に火花を散らせているのか。
「日本は検査機器には強いが治療機器は弱い。川崎重工のロボット技術を、医療用として世界に発信したい」。シスメックスの家次恒会長兼社長は、13年10月に開いた川重との折半出資の手術用ロボット開発・製造・販売会社メディカロイドの設立記者会見でこう力説した。神戸の財界事情に詳しいジャーナリストは、「当時、中国...
オリンパスとシスメックス&川崎重工業連合が、これまで主流の検査・診断用ロボットに飽き足らず、手術用ロボットの分野で開発競争を繰り広げている。いずれも手術用ロボットで先行する米インテュイティブサージカルの「ダヴィンチサージカルシステム」をベンチマークとしたものだが、日本企業が得意とする精密機械分野のなかでも、例外的に馴染みの薄い極北の領域だ。なぜ両陣営は、前途に広がる事業リスクをものともせず、国産手術用ロボットの開発に火花を散らせているのか。
「日本は検査機器には強いが治療機器は弱い。川崎重工のロボット技術を、医療用として世界に発信したい」。シスメックスの家次恒会長兼社長は、13年10月に開いた川重との折半出資の手術用ロボット開発・製造・販売会社メディカロイドの設立記者会見でこう力説した。神戸の財界事情に詳しいジャーナリストは、「当時、中国への
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