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薬剤経済学

C型肝炎療法の経済的評価

第6回 20年後の肝臓関連死を半減するハーボニ

2015年3月1日号

 カリフォルニア・テクノロジー・アセスメント・フォーラム(CTAF)の「慢性C型肝炎遺伝子型1患者に対する新しい併用療法の臨床的有効性と価値の比較」によれば、ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニ」による60歳の患者治療は、インターフェロンとリバビリンの併用(PR)療法に比べ、質調整生存年(QALY)を1.41追加する。12週コースのリスト価格9.5万ドルに基づくと2.8万ドルの費用増になるが、「QALY当たり費用=増分費用対効果比(ICER)」は2万132ドル。明らかに費用効果的な水準にある(表1)。 ウイルス抑制効果(SVR率)、治療打ち切り率の改善が肝臓疾患進行と患者の生活の質(QOL)に違いを生み、結果としてQALYに差が出るようだ。とくに初めての治療群は反応がよく、患者の6割は8週で完了でき、費用は25%減る。このためソホスブビル療法は、8/12週...  カリフォルニア・テクノロジー・アセスメント・フォーラム(CTAF)の「慢性C型肝炎遺伝子型1患者に対する新しい併用療法の臨床的有効性と価値の比較」によれば、ソホスブビルとレジパスビルの配合剤「ハーボニ」による60歳の患者治療は、インターフェロンとリバビリンの併用(PR)療法に比べ、質調整生存年(QALY)を1.41追加する。12週コースのリスト価格9.5万ドルに基づくと2.8万ドルの費用増になるが、「QALY当たり費用=増分費用対効果比(ICER)」は2万132ドル。明らかに費用効果的な水準にある(表1)。 ウイルス抑制効果(SVR率)、治療打ち切り率の改善が肝臓疾患進行と患者の生活の質(QOL)に違いを生み、結果としてQALYに差が出るようだ。とくに初めての治療群は反応がよく、患者の6割は8週で完了でき、費用は25%減る。このためソホスブビル療法は、8/12週の

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