医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

日本の治験に必要なこと

第19回 患者さんの目線を通して見えるもの

株式会社アンテリオ理事 堀 玲子

2015年3月1日号

 2月11日、「臨床試験・治験の語りデータ構築」プロジェクトの講演会に参加した。このプロジェクトは文部科学省科学研究費助 成事業「臨床試験参加者の語りデータベース構築と被験者保護の質 向上に関する研究」の一環だ。 参加者の思いや体験を実際に集めてデータベース化したうえで研究を行い、最終的には患者目線を活かしてさまざまな改革に取り組んでいくというものである。 治験という言葉は、新聞広告などによっても発信されているため、一般への認知・浸透割合は底辺を脱している。しかし、実態はどうだろうか。諸外国に比べて、患者の参加が少ないのではないかという指摘がある。確かに治験に参加することは、厳格に薬剤を服用する、定期的な通院や検査など負担が大きい。とくに高齢者は治験のために遠隔地の病院に通院することも難しいし、主治医と治験医の両方にかからなくてはいけない状況...  2月11日、「臨床試験・治験の語りデータ構築」プロジェクトの講演会に参加した。このプロジェクトは文部科学省科学研究費助 成事業「臨床試験参加者の語りデータベース構築と被験者保護の質 向上に関する研究」の一環だ。 参加者の思いや体験を実際に集めてデータベース化したうえで研究を行い、最終的には患者目線を活かしてさまざまな改革に取り組んでいくというものである。 治験という言葉は、新聞広告などによっても発信されているため、一般への認知・浸透割合は底辺を脱している。しかし、実態はどうだろうか。諸外国に比べて、患者の参加が少ないのではないかという指摘がある。確かに治験に参加することは、厳格に薬剤を服用する、定期的な通院や検査など負担が大きい。とくに高齢者は治験のために遠隔地の病院に通院することも難しいし、主治医と治験医の両方にかからなくてはいけない状況も

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