老医師のつぶやき
日本らしさの行方
第35回
吉原忠男(前埼玉県医師会長)
2015年3月1日号
子どもたちの「綴り方コンクール」の審査委員を、2つほど引き受けているが、多職種の審査委員たちがいるから、勉強にもなるし、いろいろ考えさせられる。あるとき、子どもがコンビニのお握りの包装の剝き方がわからなくて恥ずかしかったと書いていた。私は、貧しい家庭のこの子が懸命に生きる姿が切なくて、いい点数を入れたが、著名な評論家でもある委員長が、今どきそんな貧しい家庭はないと思う、と言った。
その人は豊かな生活しか見ていないのかもしれないが、私は診察室で貧しい家庭、多くは片親が病気だったり、母子家庭だったりして、生活保護などの支援を受けてささやかに暮らしている人たちを診ている。コンビニで自由に思う物を買えない子どもも現実にはいる。
子どもたちの「綴り方コンクール」の審査委員を、2つほど引き受けているが、多職種の審査委員たちがいるから、勉強にもなるし、いろいろ考えさせられる。あるとき、子どもがコンビニのお握りの包装の剝き方がわからなくて恥ずかしかったと書いていた。私は、貧しい家庭のこの子が懸命に生きる姿が切なくて、いい点数を入れたが、著名な評論家でもある委員長が、今どきそんな貧しい家庭はないと思う、と言った。
その人は豊かな生活しか見ていないのかもしれないが、私は診察室で貧しい家庭、多くは片親が病気だったり、母子家庭だったりして、生活保護などの支援を受けてささやかに暮らしている人たちを診ている。コンビニで自由に思う物を買えない子どもも現実にはいる。
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