目を覆う「アイセイとカネ」の不純

やりたい放題の岡村社長は「年貢の収め時」

2015年2月15日号

　おかしな金の使い方の噂は本当だった。1月30日、約300店舗の調剤薬局を展開する「アイセイ薬局」（東京都、岡村幸彦社長、写真）が、不適切な会計処理があったとする報告書を発表した。架空の薬局開設や仮装取引で捻出した資金を、社長が流用していたとの報告書で、過去の決算を修正するという。「アイセイとカネ」をめぐる問題は、同社が旧・大阪証券取引所ジャスダックに上場した11年前後から囁かれてきた。「上場を控えて取引や社長の身辺整理に金がかかっている」との話が、信用調査会社や医薬品卸の間で交わされていた。　その後12年に、薬局の建設用地の契約トラブルで不動産会社から訴訟を起こされた際に疑惑が顕在化した。公判でアイセイは「転売目的で不動産を購入し、その利ざやで流用分の資金を補填する目的」と指摘され、不正会計が疑われた。その結果、14年には証券取引等監視委員会が... 　おかしな金の使い方の噂は本当だった。1月30日、約300店舗の調剤薬局を展開する「アイセイ薬局」（東京都、岡村幸彦社長、写真）が、不適切な会計処理があったとする報告書を発表した。架空の薬局開設や仮装取引で捻出した資金を、社長が流用していたとの報告書で、過去の決算を修正するという。「アイセイとカネ」をめぐる問題は、同社が旧・大阪証券取引所ジャスダックに上場した11年前後から囁かれてきた。「上場を控えて取引や社長の身辺整理に金がかかっている」との話が、信用調査会社や医薬品卸の間で交わされていた。　その後12年に、薬局の建設用地の契約トラブルで不動産会社から訴訟を起こされた際に疑惑が顕在化した。公判でアイセイは「転売目的で不動産を購入し、その利ざやで流用分の資金を補填する目的」と指摘され、不正会計が疑われた。その結果、14年には証券取引等監視委員会が会

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