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イクサゾミブのデータが間もなく公表

第65回

バークレイズ証券 株式調査部 関篤史

2015年2月15日号

 武田薬品が第Ⅲ相試験を実施している多発性骨髄腫治療剤「イクサゾミブ」は非常に重要な資産で、2月または3月に第Ⅲ相試験結果速報が公表される可能性がある。パイプラインの開発失敗(TAK700やTAK875)に見舞われていた武田薬品にとって久しぶりにいいニュースになる公算が大きい。我われはイクサゾミブのピーク時売上高を34億ドル(グローバル、23年)と予想する。  多発性骨髄腫は2番目に多い血液がんで、市場規模は13年に65億ドルであったのが20年には135億ドルに成長(CAGR+‌‌11%)すると見込まれている(出所:エバリュート・ファーマ)。我われも08年から20年にかけて年率16%で成長すると予想している(図)。11年の米国血液学会(ASH)で公表された「ベルケイド」の5年間フォローアップ試験VISTAでは、全生存期間(OS)中央値は56.4ヵ月(VMP治療)となり...  武田薬品が第Ⅲ相試験を実施している多発性骨髄腫治療剤「イクサゾミブ」は非常に重要な資産で、2月または3月に第Ⅲ相試験結果速報が公表される可能性がある。パイプラインの開発失敗(TAK700やTAK875)に見舞われていた武田薬品にとって久しぶりにいいニュースになる公算が大きい。我われはイクサゾミブのピーク時売上高を34億ドル(グローバル、23年)と予想する。  多発性骨髄腫は2番目に多い血液がんで、市場規模は13年に65億ドルであったのが20年には135億ドルに成長(CAGR+‌‌11%)すると見込まれている(出所:エバリュート・ファーマ)。我われも08年から20年にかけて年率16%で成長すると予想している(図)。11年の米国血液学会(ASH)で公表された「ベルケイド」の5年間フォローアップ試験VISTAでは、全生存期間(OS)中央値は56.4ヵ月(VMP治療)となり、

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