系列を飛び越える「卸再編話」
武田薬品と第一三共の代理戦争になるか
2015年2月15日号
昨年末に噂があった。
「メディパルホールディングス(HD)と東邦HDが経営統合するのではないか」
医薬品業界の歴史からすれば、あり得ない話だが、「可能性を否定していたら意味がない」との声もあった。そもそも現在の市場自体が医薬品卸にとって想定外なのだから、何があってもおかしくない。そんな見方である。
実はメディパルHDと東邦HDの置かれている状況を数値で見ると、組み合わせが決して悪いわけではない。
このような話が出た背景には医薬品卸の経営状況が非常に厳しいからである。長期収載品の想定以上の低迷に加え、ジェネリックの浸透によって、割戻し・アローアンスが獲得できない。新薬に関しても、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目は、販売自体は好調だが、それが卸の利益に直結するわけでもない。
国内中堅製薬企業幹部が話す。
「新薬創出加算品は、各...
昨年末に噂があった。
「メディパルホールディングス(HD)と東邦HDが経営統合するのではないか」
医薬品業界の歴史からすれば、あり得ない話だが、「可能性を否定していたら意味がない」との声もあった。そもそも現在の市場自体が医薬品卸にとって想定外なのだから、何があってもおかしくない。そんな見方である。
実はメディパルHDと東邦HDの置かれている状況を数値で見ると、組み合わせが決して悪いわけではない。
このような話が出た背景には医薬品卸の経営状況が非常に厳しいからである。長期収載品の想定以上の低迷に加え、ジェネリックの浸透によって、割戻し・アローアンスが獲得できない。新薬に関しても、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目は、販売自体は好調だが、それが卸の利益に直結するわけでもない。
国内中堅製薬企業幹部が話す。
「新薬創出加算品は、各企
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