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新生セルシードの「再生医療」戦略

第12回

2015年2月15日号

 01年5月に東京女子医科大学の岡野光夫教授(当時)が開発した「温度応答性細胞培養器材」を用いた細胞シート工学の実用化を目的に設立された。岡野教授は日本再生医療学会の理事長を務めたこの分野の重鎮でもある。10年3月16日に大阪証券取引所NEOに上場している。  温度応答性細胞培養器材とは、温度の高低によって親水性—疎水性が変化する高分子化合物を使った細胞培養器材のことだ。この培養器材を使うことで酵素処理を必要とせず、培養温度を変えるだけで培養細胞を回収することができる。得られた培養細胞は酵素処理を受けていないため、細胞と細胞の間にあるたんぱく質を壊さないまま、1枚の細胞シートとして回収することができるという画期的な素材だ。  セルシードは、細胞シート再生医療事業と再生医療支援事業を行う。細胞シート再生医療事業のパイプラインとして「角膜再生上皮シート...  01年5月に東京女子医科大学の岡野光夫教授(当時)が開発した「温度応答性細胞培養器材」を用いた細胞シート工学の実用化を目的に設立された。岡野教授は日本再生医療学会の理事長を務めたこの分野の重鎮でもある。10年3月16日に大阪証券取引所NEOに上場している。  温度応答性細胞培養器材とは、温度の高低によって親水性—疎水性が変化する高分子化合物を使った細胞培養器材のことだ。この培養器材を使うことで酵素処理を必要とせず、培養温度を変えるだけで培養細胞を回収することができる。得られた培養細胞は酵素処理を受けていないため、細胞と細胞の間にあるたんぱく質を壊さないまま、1枚の細胞シートとして回収することができるという画期的な素材だ。  セルシードは、細胞シート再生医療事業と再生医療支援事業を行う。細胞シート再生医療事業のパイプラインとして「角膜再生上皮シート」

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