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見直すべきは「規模拡大思想」

エーザイは大胆な経営再建策を示せるか

2015年2月15日号

 エーザイの“厚化粧”がいよいよ剥がれ始めたようだ。同社は1月30日、14年4〜12月期決算発表に合わせて通期の業績予想を下方修正した。売上高は昨年10月末の14年4〜9月期決算発表時まで掲げていた5660億円が110億円減って5550億円(前年度比▲7.4%)に、営業利益は230億円も減少し300億円(▲54.8%)にとどまるという。  配当原資となる純利益は350億円(▲9.1%)に据え置いたが、こちらは米国子会社の資本払い戻し(減資)によって米国当局に支払わずに済むことになった200億円の税金分を利益計上することで確保したというのが実情。「これで減配という屈辱は回避できたが、次はもう使えない」(外資系通信社記者)。徳俵まで追い詰められたIRエクセレント・カンパニーの姿がここにある。  下方修正の理由について決算短信は、連結売上高の半分強を占める国内で「ジェネリックの想定以上の浸透」、...  エーザイの“厚化粧”がいよいよ剥がれ始めたようだ。同社は1月30日、14年4〜12月期決算発表に合わせて通期の業績予想を下方修正した。売上高は昨年10月末の14年4〜9月期決算発表時まで掲げていた5660億円が110億円減って5550億円(前年度比▲7.4%)に、営業利益は230億円も減少し300億円(▲54.8%)にとどまるという。  配当原資となる純利益は350億円(▲9.1%)に据え置いたが、こちらは米国子会社の資本払い戻し(減資)によって米国当局に支払わずに済むことになった200億円の税金分を利益計上することで確保したというのが実情。「これで減配という屈辱は回避できたが、次はもう使えない」(外資系通信社記者)。徳俵まで追い詰められたIRエクセレント・カンパニーの姿がここにある。  下方修正の理由について決算短信は、連結売上高の半分強を占める国内で「ジェネリックの想定以上の浸透」、米

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