医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

抗がん剤も価格交渉する新時代へ

第95回

医薬評論家 五條正也

2015年2月15日号

 2月5日の夕方、サノフィとアストラゼネカの決算が発表されたので、世界大手の医薬品メーカーランキングをまとめてみた。米ドル以外の決算メーカーは、各社が決算発表時に示している年平均のドル換算レートを用いた。サノフィによれば、年平均では13年も14年も1ユーロ=1.33ドルでレートは同じである。ユーロは年末に近づいて安くなり、年末の為替レートでドル換算すればメルクがサノフィを上回って4位となる。最近は米ドルだけが強くなっており、日本のメーカーではトップの武田薬品が5%伸びても150億ドルに満たず、円安で世界に占める日本の市場シェアは低下している。1月中旬にはスイスフランの急騰でユーロはさらに落ち込んだ。  表に示した上位11社のうち、減収となったのは4社だけで、C型肝炎とHIVの抗ウイルス薬が93%を占めるギリアドサイエンシズは売上高が2.22倍に急増し、13年の19位...  2月5日の夕方、サノフィとアストラゼネカの決算が発表されたので、世界大手の医薬品メーカーランキングをまとめてみた。米ドル以外の決算メーカーは、各社が決算発表時に示している年平均のドル換算レートを用いた。サノフィによれば、年平均では13年も14年も1ユーロ=1.33ドルでレートは同じである。ユーロは年末に近づいて安くなり、年末の為替レートでドル換算すればメルクがサノフィを上回って4位となる。最近は米ドルだけが強くなっており、日本のメーカーではトップの武田薬品が5%伸びても150億ドルに満たず、円安で世界に占める日本の市場シェアは低下している。1月中旬にはスイスフランの急騰でユーロはさらに落ち込んだ。  表に示した上位11社のうち、減収となったのは4社だけで、C型肝炎とHIVの抗ウイルス薬が93%を占めるギリアドサイエンシズは売上高が2.22倍に急増し、13年の19位か

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