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審査建言

現実味を帯びてきた3極同時開発・共同審査

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2015年2月15日号

 過去10年余りにわたって、日本の審査の遅れの象徴とされてきたドラッグラグ問題が、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の組織的強化などにより、ほぼ解消した。  20年を超えた日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)の活動も大きな成果を出して、従来の3極の官民が同じテーブルで対等に議論する枠組みから、基本的な方向性などは規制当局だけで決めていこうと動き出した。まさにICHは第2世代に入ったと言える。  第2世代ICHがめざすべきは、「3極共同審査」の実現である。3極の審査結果の相互受入れについては、すでに90年のICHスタート時に産業界から「ICHの最終目標は、ガイドライン類の調和で終わることなく、審査結果を3極の規制当局が相互に受け入れることだ」との声が上がっていた。  当時は、欧州医薬品庁(EMEA=現EMA)が設立される前であり、日米欧の規制当局は...  過去10年余りにわたって、日本の審査の遅れの象徴とされてきたドラッグラグ問題が、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の組織的強化などにより、ほぼ解消した。  20年を超えた日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)の活動も大きな成果を出して、従来の3極の官民が同じテーブルで対等に議論する枠組みから、基本的な方向性などは規制当局だけで決めていこうと動き出した。まさにICHは第2世代に入ったと言える。  第2世代ICHがめざすべきは、「3極共同審査」の実現である。3極の審査結果の相互受入れについては、すでに90年のICHスタート時に産業界から「ICHの最終目標は、ガイドライン類の調和で終わることなく、審査結果を3極の規制当局が相互に受け入れることだ」との声が上がっていた。  当時は、欧州医薬品庁(EMEA=現EMA)が設立される前であり、日米欧の規制当局は、ま

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