成長の「跡」が見えない民主党
社会保障政策はすでに迷走
2015年2月1日号
民主党は新代表に岡田克也氏を選んだ。約10年ぶりとなる再登板には、党員の「安定志向」も窺える。ただし、細野豪志氏との決選投票でキャスティングボートを握ったのは、第1回投票で長妻昭元厚生労働相を支持したリベラル系議員だ。集団的自衛権行使や原発再稼働をめぐる政策決定時に岡田氏の制約となるのは避けられず、長年の課題である保守系議員との間のバラバラ感解消も遠のいた。社会保障分野では依然、「口当たりのいい政策」に固執し、現実路線に背を向けている。
1月18日、民主党代表選の決選投票直前の演説で、岡田氏は「長妻さんにお礼を申し上げたい」と切り出した。続けて細野氏が集団的自衛権の行使容認を含めた安全保障基本法の必要性を挙げていることに触れ、「自民党の考え方とあまり大きな差がない。賛成することはできない」と批判した。「安倍晋三首相は憲法観を撤回しなければ...
民主党は新代表に岡田克也氏を選んだ。約10年ぶりとなる再登板には、党員の「安定志向」も窺える。ただし、細野豪志氏との決選投票でキャスティングボートを握ったのは、第1回投票で長妻昭元厚生労働相を支持したリベラル系議員だ。集団的自衛権行使や原発再稼働をめぐる政策決定時に岡田氏の制約となるのは避けられず、長年の課題である保守系議員との間のバラバラ感解消も遠のいた。社会保障分野では依然、「口当たりのいい政策」に固執し、現実路線に背を向けている。
1月18日、民主党代表選の決選投票直前の演説で、岡田氏は「長妻さんにお礼を申し上げたい」と切り出した。続けて細野氏が集団的自衛権の行使容認を含めた安全保障基本法の必要性を挙げていることに触れ、「自民党の考え方とあまり大きな差がない。賛成することはできない」と批判した。「安倍晋三首相は憲法観を撤回しなければなら
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