インド特許と製薬産業
急成長を遂げるインド製薬産業
第1回
筑波大学ビジネス系准教授・三森八重子
2015年2月1日号
インドの製薬産業は、生産量で世界第3位と大きく(生産高で世界第10位)、力強い成長を遂げている。インドの大手製薬企業はすでに世界市場で事業を展開している。また、一部の大手企業はすでに日本にも進出を果たし、オフィスを構えている。大手以外の企業も、とくにジェネリックメーカー向けの原材料輸出事業を拡大している。
インドの製薬産業の話題として、最近では、第一三共がランバクシーを買収し、その後にサンファーマに売却したこと、ノバルティスの「グリベック」の特許拒絶をめぐる裁判で最高裁判決が出たこと、バイエルの腎臓がん・肝臓がん治療薬「ソラフェニブ」 (ブランド名「ネクサバール」)の特許にかかる強制実施権の発令といった大きな動きがあり、世界の注目を集めた。
政治経済全体では、14年にはグジャラート州の州首相を3期務めたナレンドラ・モディ氏が新たな首相に選...
インドの製薬産業は、生産量で世界第3位と大きく(生産高で世界第10位)、力強い成長を遂げている。インドの大手製薬企業はすでに世界市場で事業を展開している。また、一部の大手企業はすでに日本にも進出を果たし、オフィスを構えている。大手以外の企業も、とくにジェネリックメーカー向けの原材料輸出事業を拡大している。
インドの製薬産業の話題として、最近では、第一三共がランバクシーを買収し、その後にサンファーマに売却したこと、ノバルティスの「グリベック」の特許拒絶をめぐる裁判で最高裁判決が出たこと、バイエルの腎臓がん・肝臓がん治療薬「ソラフェニブ」 (ブランド名「ネクサバール」)の特許にかかる強制実施権の発令といった大きな動きがあり、世界の注目を集めた。
政治経済全体では、14年にはグジャラート州の州首相を3期務めたナレンドラ・モディ氏が新たな首相に選出さ
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