医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

競争時代に突入する各国

第18回 医療ツーリズムの現在

株式会社アンテリオ理事 堀 玲子

2015年2月1日号

 医療ツーリズムを実施している国は、現在50ヵ国以上となっている。なかでもシンガポール、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、インド、韓国については、政府の後押しもあって外国人対応の医療機関への投資が増大している。 医療ツーリズムを推し進める国に与える社会的なインパクトは幾つかある。まずは、その国のヘルスケア全般の質を改善できる機会があり、迅速に購入可能(アフォーダブル)な医療も広まることである。経済面ではGDP(国内総生産)への貢献も期待できる。医療提供に関しても、医師の頭脳流出が止められ、その才能を自国にとどめておくことができる。また、医療ツーリズムでつながった国同士が治療に関する情報や収支などの運営情報をコンスタントに意見交換でき、政治的な結び付きも強まる。 医師にとっても、4つのポイントでメリットがある。①新しい財源確保=利益率...  医療ツーリズムを実施している国は、現在50ヵ国以上となっている。なかでもシンガポール、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、インド、韓国については、政府の後押しもあって外国人対応の医療機関への投資が増大している。 医療ツーリズムを推し進める国に与える社会的なインパクトは幾つかある。まずは、その国のヘルスケア全般の質を改善できる機会があり、迅速に購入可能(アフォーダブル)な医療も広まることである。経済面ではGDP(国内総生産)への貢献も期待できる。医療提供に関しても、医師の頭脳流出が止められ、その才能を自国にとどめておくことができる。また、医療ツーリズムでつながった国同士が治療に関する情報や収支などの運営情報をコンスタントに意見交換でき、政治的な結び付きも強まる。 医師にとっても、4つのポイントでメリットがある。①新しい財源確保=利益率が高

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