医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

がんを慢性疾患に変貌させることが望まれる

近藤正觀

2015年2月1日号

 内閣府は1月17日、「がん対策に関する世論調査」の結果を公表した。回答者は約1800人で、「がんを怖いと思わない」との回答が24.6%もいることに正直驚いた。がんが死に至る病では無くなりつつあるのは確かなのだろう。近年の「がん5年生存率」は50%を超え、なかでも乳がんは70%を超えるようになった。だが、がんによる死亡者数は年間37万人(14年推計)で、死因の約3割を占めており、生涯のうち2人に1人が罹患していることも、また事実だ。 さて、厚生労働省は国民病となりつつあるがん疾患を克服すべく、さまざまな検討会を設置し、対策を鋭意進めているが、決定打は出ていない。がん疾患の克服には何と言っても「早期発見・早期治療」が最重要課題であると同時に最大の治療法でもある。しかし、日本のがん検診は約40%と低いのが実情だ。がん検診を受けない理由のトップは複数回答ではあるが、「...  内閣府は1月17日、「がん対策に関する世論調査」の結果を公表した。回答者は約1800人で、「がんを怖いと思わない」との回答が24.6%もいることに正直驚いた。がんが死に至る病では無くなりつつあるのは確かなのだろう。近年の「がん5年生存率」は50%を超え、なかでも乳がんは70%を超えるようになった。だが、がんによる死亡者数は年間37万人(14年推計)で、死因の約3割を占めており、生涯のうち2人に1人が罹患していることも、また事実だ。 さて、厚生労働省は国民病となりつつあるがん疾患を克服すべく、さまざまな検討会を設置し、対策を鋭意進めているが、決定打は出ていない。がん疾患の克服には何と言っても「早期発見・早期治療」が最重要課題であると同時に最大の治療法でもある。しかし、日本のがん検診は約40%と低いのが実情だ。がん検診を受けない理由のトップは複数回答ではあるが、「受

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