医薬経済オンライン

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メーカー依存ビジネス崩壊の序章

未妥結減算で明らかになった医薬品卸の苦境

2015年1月15日号

 早期妥結を急いだために未曽有の低収益率となった4年前(10年度)の教訓を、活かしたのだろうか。結論から言ってしまえば、その当時と比べて、消費税増税など置かれている事業環境が大きく異なるため、直接比較は難しい。しかも、14年度改定で導入された未妥結減算はインパクトがあった。  ただ、細かく見ていけば前回の教訓は活かしているようにも思える。その理由はこうだ。10年度はは医薬品卸業界全体が問題となっていたが、今回はアルフレッサホールディングスと東邦HDへの局所的なダメージが大きいという特徴があるからだ。  ただし、業界としては4年前の教訓を活かしたものの収益性が悪化したこの2社だけの問題ではなく、今後は既存のビジネスモデルの崩壊が全体に波及していくのだろう。  14年度上期(4〜9月)決算では、スズケンを除く大手医薬品卸が通期の会社計画を下方修正しており...  早期妥結を急いだために未曽有の低収益率となった4年前(10年度)の教訓を、活かしたのだろうか。結論から言ってしまえば、その当時と比べて、消費税増税など置かれている事業環境が大きく異なるため、直接比較は難しい。しかも、14年度改定で導入された未妥結減算はインパクトがあった。  ただ、細かく見ていけば前回の教訓は活かしているようにも思える。その理由はこうだ。10年度はは医薬品卸業界全体が問題となっていたが、今回はアルフレッサホールディングスと東邦HDへの局所的なダメージが大きいという特徴があるからだ。  ただし、業界としては4年前の教訓を活かしたものの収益性が悪化したこの2社だけの問題ではなく、今後は既存のビジネスモデルの崩壊が全体に波及していくのだろう。  14年度上期(4〜9月)決算では、スズケンを除く大手医薬品卸が通期の会社計画を下方修正しており、下

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