医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

この名称でも生温い「実態」

「危険ドラッグ」はどのように社会に入り込んだのか

2015年1月15日号

「しぇしぇしぇのしぇー」。  あまりにもインパクトがあり過ぎた。14年12月3日、東京・世田谷で起きた隣人切り付け事件の容疑者が取調中に話したとされる発言だ。この「しぇしぇしぇ」はあっという間にパトカーでの移送中の際のピースサインの動画とともに世間に広く拡散していった。  この事件が起きた2日前の12月1日、流行語大賞が発表された。「もうちょい早く起きていれば大賞とれたんじゃないか」という話ではなく、トップ10入りした言葉のなかに事件の最大の要因と思われる「危険ドラッグ」が入っていたことに注目したい。  危険ドラッグと「命名」されたのは14年7月のこと。それまでは脱法ドラッグ、もしくは脱法ハーブと呼ばれていたのが、それを要因とする事件、事故が相次いで起きたことで危険性を広く認識させるために改名されたのだ。発表された当初は、09年に沖縄県の警察署が暴走族を&... 「しぇしぇしぇのしぇー」。  あまりにもインパクトがあり過ぎた。14年12月3日、東京・世田谷で起きた隣人切り付け事件の容疑者が取調中に話したとされる発言だ。この「しぇしぇしぇ」はあっという間にパトカーでの移送中の際のピースサインの動画とともに世間に広く拡散していった。  この事件が起きた2日前の12月1日、流行語大賞が発表された。「もうちょい早く起きていれば大賞とれたんじゃないか」という話ではなく、トップ10入りした言葉のなかに事件の最大の要因と思われる「危険ドラッグ」が入っていたことに注目したい。  危険ドラッグと「命名」されたのは14年7月のこと。それまでは脱法ドラッグ、もしくは脱法ハーブと呼ばれていたのが、それを要因とする事件、事故が相次いで起きたことで危険性を広く認識させるために改名されたのだ。発表された当初は、09年に沖縄県の警察署が暴走族を&ldq

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence