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医政羅針盤

医療資源投入量による機能分化の是非

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2015年1月15日号

 都道府県ごとに今後策定することになる地域医療構想の具体的なあり方について、厚生労働省医政局の「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」で議論が進められている。地域医療構想で重要になるのが、25年の各医療機能の医療需要を示し、必要病床数を推計することである。その際に鍵になるのが、「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」という医療機能が、いったいどのように区分されていくのかという点だ。  高度急性期から慢性期まで、医療のあり方は連続的であり、明確な断層がない以上、厳密な区分は困難だ。だからと言って、役割分担が不明確なままでいいということではなく、実質の伴わない看板だけの「なんちゃって急性期」では、患者にも理解されないし、立ち行かなくなる。そこで、この検討会では、高度急性期と急性期の患者数について、「入院から医療資源投入量が落ち着く...  都道府県ごとに今後策定することになる地域医療構想の具体的なあり方について、厚生労働省医政局の「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」で議論が進められている。地域医療構想で重要になるのが、25年の各医療機能の医療需要を示し、必要病床数を推計することである。その際に鍵になるのが、「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」という医療機能が、いったいどのように区分されていくのかという点だ。  高度急性期から慢性期まで、医療のあり方は連続的であり、明確な断層がない以上、厳密な区分は困難だ。だからと言って、役割分担が不明確なままでいいということではなく、実質の伴わない看板だけの「なんちゃって急性期」では、患者にも理解されないし、立ち行かなくなる。そこで、この検討会では、高度急性期と急性期の患者数について、「入院から医療資源投入量が落ち着く段階

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