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経済記事の読み方

「危険な香り」がする保険金の直接払い

保険会社の病院系列化への布石に

2015年1月15日号

 保険会社が保険契約者の保険金を医療機関に直接支払うサービスがじわりと拡大していることで、民間保険会社と医療機関の距離感がぐっと縮まりそうだ。この勢いでは保険会社が主導権を握り、医療機関が系列化する事態にもなりかねない。政府が公的保障縮小の思惑を見せるなかで、民間保険会社の「医療介入」への道筋が見えてきた。  入院時などに民間保険会社から支払われる保険金や給付金は通常、保険会社から契約者に支払われるので、患者は一時的に病院への立て替え払いが必要になる。いずれ保険会社から回収できるものの、高額であればその負担は決して軽くない。そこに目を付け、14年11月に大手4生命保険の一角を占める住友生命が、医療費を直接病院に支払うサービススキームを大々的に打ち出した。  保険金直接支払いの是非はそれまで曖昧なまま放置されており、一部の新興系生保などがひっそ...  保険会社が保険契約者の保険金を医療機関に直接支払うサービスがじわりと拡大していることで、民間保険会社と医療機関の距離感がぐっと縮まりそうだ。この勢いでは保険会社が主導権を握り、医療機関が系列化する事態にもなりかねない。政府が公的保障縮小の思惑を見せるなかで、民間保険会社の「医療介入」への道筋が見えてきた。  入院時などに民間保険会社から支払われる保険金や給付金は通常、保険会社から契約者に支払われるので、患者は一時的に病院への立て替え払いが必要になる。いずれ保険会社から回収できるものの、高額であればその負担は決して軽くない。そこに目を付け、14年11月に大手4生命保険の一角を占める住友生命が、医療費を直接病院に支払うサービススキームを大々的に打ち出した。  保険金直接支払いの是非はそれまで曖昧なまま放置されており、一部の新興系生保などがひっそりと

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