医薬経済オンライン

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 「夢を買いたい」発言から続く“宿題”

 薬価・原価計算ポイント化作業の難所

2015年1月1日号

北里大の成川准教授「50%から100%にしたというのは、ある意味で『夢を買いたい』ということ」  約1年半前の13年7月の話だ。新薬の薬価算定で、事前に専門的な検討を行う「薬価算定組織」の長瀬隆英委員長は、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会のヒアリングで、そう言い放った。  この日、算定組織は14年度改革に向けて意見を提出。類似薬が存在しない場合に用いる「原価計算方式」について、製薬業界の「平均的な営業利益率」(現行は16.9%)からプラスする範囲の上限を50%から100%に引き上げる提案をした。  ところが、複数の中医協委員が「50%から100%にする根拠がまったく示されていない」と猛反発する。  それに対し、長瀬氏は「根拠というものではなくて、むしろ使えるルールを広げておく。それによって将来に備えることを考えた」と説明。そのうえで、持ち出したのが「夢を買いた... 北里大の成川准教授「50%から100%にしたというのは、ある意味で『夢を買いたい』ということ」  約1年半前の13年7月の話だ。新薬の薬価算定で、事前に専門的な検討を行う「薬価算定組織」の長瀬隆英委員長は、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会のヒアリングで、そう言い放った。  この日、算定組織は14年度改革に向けて意見を提出。類似薬が存在しない場合に用いる「原価計算方式」について、製薬業界の「平均的な営業利益率」(現行は16.9%)からプラスする範囲の上限を50%から100%に引き上げる提案をした。  ところが、複数の中医協委員が「50%から100%にする根拠がまったく示されていない」と猛反発する。  それに対し、長瀬氏は「根拠というものではなくて、むしろ使えるルールを広げておく。それによって将来に備えることを考えた」と説明。そのうえで、持ち出したのが「夢を買いたい」

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