経済記事の読み方
医療・介護に接近する銀行の思惑
成長が見込まれるものの特殊な世界
2015年1月1日号
今後、最も成長が見込まれる産業のひとつは医療・介護分野。高齢化の進展は日本の社会保障制度を根底から揺さぶるが、歳を重ねることばかりは誰も止められない。
銀行業界では貸出先がないと悲鳴を上げて久しいが、最近は医療・介護分野にファイナンスを持ちかける動きが出てきている。以前から銀行は病院などに融資し、都市銀行は大学病院のような大規模医療機関、地方銀行は地域医療機関と棲み分けができていた。経理・総務に長けた中高年の銀行員の受け皿として、病院の事務局長ポストを融資する銀行が代々引き継いできた例が山ほどある。だから、いま突然銀行が医療分野に目を向け始めたわけではない。
しかし、地銀業界で医療に特化したファンドを設立することが報道されたことで、医療と金融の関係が世間の目を引くきっかけになったかもしれない。
14年9月、横浜銀行、福岡銀行などの有力...
今後、最も成長が見込まれる産業のひとつは医療・介護分野。高齢化の進展は日本の社会保障制度を根底から揺さぶるが、歳を重ねることばかりは誰も止められない。
銀行業界では貸出先がないと悲鳴を上げて久しいが、最近は医療・介護分野にファイナンスを持ちかける動きが出てきている。以前から銀行は病院などに融資し、都市銀行は大学病院のような大規模医療機関、地方銀行は地域医療機関と棲み分けができていた。経理・総務に長けた中高年の銀行員の受け皿として、病院の事務局長ポストを融資する銀行が代々引き継いできた例が山ほどある。だから、いま突然銀行が医療分野に目を向け始めたわけではない。
しかし、地銀業界で医療に特化したファンドを設立することが報道されたことで、医療と金融の関係が世間の目を引くきっかけになったかもしれない。
14年9月、横浜銀行、福岡銀行などの有力地
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録