調剤チェーン再編の「号砲」か
アインと総合メディカルの提携で見える中堅の苦境
2014年12月15日号
ある調剤薬局チェーン幹部はこういう見立てを披露した。
「これはねぇ。ごく簡単に言うと、日本調剤とクオールへの対抗措置だよ。現時点ではアナウンス効果は充分だ」11月26日。調剤チェーン業界の最大手アインファーマシーズと第4位の総合メディカルが業務提携をしたと発表した。その意味について、業界関係者の間で話題となったものの、突き詰めれば「対抗措置」という言葉に集約される。市場は両社の業務提携を好意的に見ている。
それは、調剤チェーンが医療保険行政で置かれている厳しい立場と、これに付随する経営課題を解消できるという期待が込められてのものだ。裏を返せば、こうした期待に取り残される調剤チェーンの進む道が限られていることも示している。
アインの事業規模は1702億2600万円(14年4月期)で総合メディカルは1033億1800万円(14年3月期)。両社の単純合算で2700億円を...
ある調剤薬局チェーン幹部はこういう見立てを披露した。
「これはねぇ。ごく簡単に言うと、日本調剤とクオールへの対抗措置だよ。現時点ではアナウンス効果は充分だ」11月26日。調剤チェーン業界の最大手アインファーマシーズと第4位の総合メディカルが業務提携をしたと発表した。その意味について、業界関係者の間で話題となったものの、突き詰めれば「対抗措置」という言葉に集約される。市場は両社の業務提携を好意的に見ている。
それは、調剤チェーンが医療保険行政で置かれている厳しい立場と、これに付随する経営課題を解消できるという期待が込められてのものだ。裏を返せば、こうした期待に取り残される調剤チェーンの進む道が限られていることも示している。
アインの事業規模は1702億2600万円(14年4月期)で総合メディカルは1033億1800万円(14年3月期)。両社の単純合算で2700億円を突
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