医薬経済オンライン

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より深刻なのは帝人の「思考」

鎬を削る旭化成は医薬不調でも全体で及第点

2014年12月15日号

旭化成の浅野敏雄社長(左)と帝人の鈴木社長 植物のセルロースを原料に絹糸に似せてつくった再生繊維。レーヨンやキュプラなどの名前で知られるが、大正時代に、この再生繊維の事業化をめざしたベンチャーとして誕生し、戦後は日本を代表する合繊・化学メーカーとして鎬を削ってきたのが帝人と旭化成だ。高度成長期時代にはどちらも強烈なワンマン社長のもとで事業の多角化を推し進め、その流れのなかで医薬・医療事業にも進出した。 競合する事業分野では技術開発や受注競争を通じて互いに意識し合ってきた両社だが、11月上旬に揃って発表された業績は、示し合わせたように対照的だった。 11月5日、旭化成が発表した医薬・医療事業の15年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比▲3.3%の733億円、営業利益は▲10.1%の147億円にとどまった。事業売上高の約半分を占める国内の医療用医薬品は、薬価... 旭化成の浅野敏雄社長(左)と帝人の鈴木社長 植物のセルロースを原料に絹糸に似せてつくった再生繊維。レーヨンやキュプラなどの名前で知られるが、大正時代に、この再生繊維の事業化をめざしたベンチャーとして誕生し、戦後は日本を代表する合繊・化学メーカーとして鎬を削ってきたのが帝人と旭化成だ。高度成長期時代にはどちらも強烈なワンマン社長のもとで事業の多角化を推し進め、その流れのなかで医薬・医療事業にも進出した。 競合する事業分野では技術開発や受注競争を通じて互いに意識し合ってきた両社だが、11月上旬に揃って発表された業績は、示し合わせたように対照的だった。 11月5日、旭化成が発表した医薬・医療事業の15年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比▲3.3%の733億円、営業利益は▲10.1%の147億円にとどまった。事業売上高の約半分を占める国内の医療用医薬品は、薬価改定

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