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医政羅針盤

再増税に纏わるこれだけの「変数」

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2014年12月15日号

 消費税率の10%への引き上げが17年4月に延期されたが、それまでに対応を検討しなければならない課題は多い。  そもそも、再増税を延期したところで、再増税が可能な経済状況になるのかということ自体、怪しい。安倍晋三首相は、いわゆる「景気弾力条項」を設けない方針を表明しているけれども、天変地異や金融危機のような事態が発生した場合には、再延期することがあるとも述べている。だが、現在の経済状況は、天変地異や金融危機が起きた時ほど、ひどくはない。今回延期を決断した経済状況と、再増税再延期の可能性を示唆している経済状況とは、あまりにギャップがある。  現在のような経済状況では再増税できないというのならば、かなり景気浮揚に結び付く経済政策を実行しなければ、不可能なままであろう。仮にそれほど景気がよくなくとも、天変地異や金融危機のような場合を除き、必ず再増税...  消費税率の10%への引き上げが17年4月に延期されたが、それまでに対応を検討しなければならない課題は多い。  そもそも、再増税を延期したところで、再増税が可能な経済状況になるのかということ自体、怪しい。安倍晋三首相は、いわゆる「景気弾力条項」を設けない方針を表明しているけれども、天変地異や金融危機のような事態が発生した場合には、再延期することがあるとも述べている。だが、現在の経済状況は、天変地異や金融危機が起きた時ほど、ひどくはない。今回延期を決断した経済状況と、再増税再延期の可能性を示唆している経済状況とは、あまりにギャップがある。  現在のような経済状況では再増税できないというのならば、かなり景気浮揚に結び付く経済政策を実行しなければ、不可能なままであろう。仮にそれほど景気がよくなくとも、天変地異や金融危機のような場合を除き、必ず再増税する

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