医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

いまさら聞けない生薬・漢方薬

妊娠中の生薬、漢方薬の使用

第29回

名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明

2014年12月15日号

 サリドマイド薬害事件以来、妊娠中の医薬品の服用は、流産や催奇形性の危険性があることから、大いに注意するようになっています。漢方薬についても、使用上の注意に「妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する」と記載され、妊婦への処方はできるだけ避けるに越したことはありません。  しかし、妊娠中でも必要なときには医薬品を使用します。安胎作用やつわりを軽減することが期待できる漢方薬もあり、妊娠中にすべての生薬、漢方薬を避けるべきとは言えません。実際、動物実験レベルでは明らかな催奇形性のある生薬の報告はありません。今回は、そのような妊娠中、授乳中における漢方薬の服用可否に関する情報についてのお話です。  サリドマイド薬害事件以来、妊娠中の医薬品の服用は、流産や催奇形性の危険性があることから、大いに注意するようになっています。漢方薬についても、使用上の注意に「妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する」と記載され、妊婦への処方はできるだけ避けるに越したことはありません。  しかし、妊娠中でも必要なときには医薬品を使用します。安胎作用やつわりを軽減することが期待できる漢方薬もあり、妊娠中にすべての生薬、漢方薬を避けるべきとは言えません。実際、動物実験レベルでは明らかな催奇形性のある生薬の報告はありません。今回は、そのような妊娠中、授乳中における漢方薬の服用可否に関する情報についてのお話です。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence