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経済記事の読み方

銀行と証券で明暗の「取引時間延長問題」

足並みを揃えられない理由は「しがらみ」

2014年12月15日号

 金融業界で取引時間をめぐり、銀行、証券両業界が正反対の結論を出した。日本取引所グループの斉藤惇CEOは11月25日の定例会見で、東京証券取引所の株取引の時間延長を見送ると述べた。現在東証の現物株の取引時間は前場が9時から11時30分、後場が12時30分から15時まで。今回は夜間(21時から23時)か夕刻(15時30分から17時)の時間帯、通常の取引時間を1〜2時間延ばす3案が検討された。東証によると、夜間取引に対しては、顧客の大半を個人投資家が占めるインターネット証券が支持したが、対面型証券からは業務時間の延長を理由に難色を示す声があった。大手証券や機関投資家も賛成は少なかったという。  東証が時間延長を検討するのはこれが3度目。前回は10年9月。東証の昼休みを廃止するか短縮するかという次元の低い議論で、昼休みを30分減らすことで決着した。東証の昼休みはそれまで1...  金融業界で取引時間をめぐり、銀行、証券両業界が正反対の結論を出した。日本取引所グループの斉藤惇CEOは11月25日の定例会見で、東京証券取引所の株取引の時間延長を見送ると述べた。現在東証の現物株の取引時間は前場が9時から11時30分、後場が12時30分から15時まで。今回は夜間(21時から23時)か夕刻(15時30分から17時)の時間帯、通常の取引時間を1〜2時間延ばす3案が検討された。東証によると、夜間取引に対しては、顧客の大半を個人投資家が占めるインターネット証券が支持したが、対面型証券からは業務時間の延長を理由に難色を示す声があった。大手証券や機関投資家も賛成は少なかったという。  東証が時間延長を検討するのはこれが3度目。前回は10年9月。東証の昼休みを廃止するか短縮するかという次元の低い議論で、昼休みを30分減らすことで決着した。東証の昼休みはそれまで1時

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