interview
宮本誠二・化学及血清療法研究所理事長・所長
2014年12月15日号
最終目的は「世界に貢献」 14年度診療報酬改定による薬価引き下げと、国の後発品使用促進策により、長期収載品の収益依存度が高い新薬メーカーの多くが、苦境に立たされることになった。新製品の上市で巻き返しを図れればいいが、最大手の武田薬品でさえ、降圧剤「ブロプレス」のオーソライズド・ジェネリック(AG)化に踏み切るなど、もはや背に腹は替えられない状況にある。 こうしたなか、ワクチン事業などを主体とする化学及血清療法研究所は着実に業績を伸ばしている。一般財団法人ながら日本製薬工業協会に属し、ワクチン、血液製剤、動物用医薬品の3事業を展開する。14年3月期の売上高は、前期比15%増の約470億円、税引後利益は58.4%増の約85億円だった。宮本誠二理事長・所長に聞いた。──業績が右肩上がりです。宮本 予防医学の重要性が高まり、ワクチンの需要が増したことが大きい。トー...
最終目的は「世界に貢献」 14年度診療報酬改定による薬価引き下げと、国の後発品使用促進策により、長期収載品の収益依存度が高い新薬メーカーの多くが、苦境に立たされることになった。新製品の上市で巻き返しを図れればいいが、最大手の武田薬品でさえ、降圧剤「ブロプレス」のオーソライズド・ジェネリック(AG)化に踏み切るなど、もはや背に腹は替えられない状況にある。 こうしたなか、ワクチン事業などを主体とする化学及血清療法研究所は着実に業績を伸ばしている。一般財団法人ながら日本製薬工業協会に属し、ワクチン、血液製剤、動物用医薬品の3事業を展開する。14年3月期の売上高は、前期比15%増の約470億円、税引後利益は58.4%増の約85億円だった。宮本誠二理事長・所長に聞いた。──業績が右肩上がりです。宮本 予防医学の重要性が高まり、ワクチンの需要が増したことが大きい。トータ
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