医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

武田薬品が叩かれた理由

始まりは営業利益の見込み違いから

(株)薬新 井高恭彦

2014年12月1日号

 武田薬品工業の長谷川閑史会長が「事業継続は課題との闘いの連続。タケダも例外ではない」と話す。クリストフ・ウェバー社長が「製薬企業は創薬に20年を要するから、まさに『不屈の精神』が必要」と応える。武田薬品がホームページ上で公開している対談の映像である。かつて「10年」と言われた創薬は、日ごと、難易度を増しており、ウェバー氏の言う「20年」は決して誇張ではない。製薬企業が新たに打ち出す戦略、投資の成否も、短期間では判定しにくい。ようやく果実が実っても、種を蒔いた経営陣は、とっくに引退、代わりに今の経営陣が甘い汁を吸う。あるいは逆に辛酸をなめる。今後、そんなケースにそこここで出会うだろう。  昨年来、武田薬品に関するネガティブな報道が相次いだ。実際、武田は成長の足枷になりかねない懸念材料をいくつも抱えていた。しかし、いまや「創薬20年」時代。果たし...  武田薬品工業の長谷川閑史会長が「事業継続は課題との闘いの連続。タケダも例外ではない」と話す。クリストフ・ウェバー社長が「製薬企業は創薬に20年を要するから、まさに『不屈の精神』が必要」と応える。武田薬品がホームページ上で公開している対談の映像である。かつて「10年」と言われた創薬は、日ごと、難易度を増しており、ウェバー氏の言う「20年」は決して誇張ではない。製薬企業が新たに打ち出す戦略、投資の成否も、短期間では判定しにくい。ようやく果実が実っても、種を蒔いた経営陣は、とっくに引退、代わりに今の経営陣が甘い汁を吸う。あるいは逆に辛酸をなめる。今後、そんなケースにそこここで出会うだろう。  昨年来、武田薬品に関するネガティブな報道が相次いだ。実際、武田は成長の足枷になりかねない懸念材料をいくつも抱えていた。しかし、いまや「創薬20年」時代。果たして、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence