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海外時報

製薬M&A始末記2014

インバージョン規制を経て、ファイザーの〝次〟はあるのか

2014年12月1日号

 ファイザーの再挑戦はともかく、品質問題を解決できず米国に輸出できない状況が続くランバクシー・ラボラトリーズの苦闘は、アストラゼネカにとっては恩恵になり、買収提案に応じるよう求める株主の圧力を緩和している。  昨年は売上高39億ドルを記録した抗潰瘍薬「ネキシウム」の特許保護は5月に切れたが、FDAに暫定承認を取り消されたインドの大手ジェネリック会社の手元に6ヶ月独占権が残ったまま発売がない。アストラは7〜9月期報告で収益展望を上方修正した。抗血栓薬「ブリリンタ」が成長軌道に乗り、PBM契約で出し抜いた喘息薬「シムビコート」も伸びたが、第3四半期10億ドル、9ヶ月28億ドルを確保したネキシウムが「成長の不足」を緩和した。  ランバクシーは、〝ディオバン式〟解決を再現したい。この夏まで2年近くジェネリックが止まったせいで、支払い者、消費者に20億ドルの負担...  ファイザーの再挑戦はともかく、品質問題を解決できず米国に輸出できない状況が続くランバクシー・ラボラトリーズの苦闘は、アストラゼネカにとっては恩恵になり、買収提案に応じるよう求める株主の圧力を緩和している。  昨年は売上高39億ドルを記録した抗潰瘍薬「ネキシウム」の特許保護は5月に切れたが、FDAに暫定承認を取り消されたインドの大手ジェネリック会社の手元に6ヶ月独占権が残ったまま発売がない。アストラは7〜9月期報告で収益展望を上方修正した。抗血栓薬「ブリリンタ」が成長軌道に乗り、PBM契約で出し抜いた喘息薬「シムビコート」も伸びたが、第3四半期10億ドル、9ヶ月28億ドルを確保したネキシウムが「成長の不足」を緩和した。  ランバクシーは、〝ディオバン式〟解決を再現したい。この夏まで2年近くジェネリックが止まったせいで、支払い者、消費者に20億ドルの負担増を

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