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医薬経済気象台

景気は回復軌道に戻るか

2014年12月1日号

 注目されていた7〜9月期実質GDP(国内総生産)成長率の速報値は前期比▲0.4%、年率換算で▲1.6%だった。この発表を受けて安倍晋三首相は、来年10月に予定されていた消費税の再増税先送りを決定した。先送りは法改正を必要とする重要な決定だ。安倍首相は国民の了解を得る必要があるとして、解散総選挙の実施も決定した。「アベノミクス2年」の成果を評価するという点では意味がある。衆院選は12月2日の告示、14日投票のスケジュールで実施される。  4月の消費税引き上げで落ち込んだ景気の立ち直りが遅れていることは確かだが、実質GDPが2四半期連続のマイナスになったのは予想外だった。直前の民間調査機関の予想は中央値が2%、最小でも1%台のプラス成長だったから、民間エコノミストは総敗北という結果になった。  この発表を受けて、景気の先行きを不安視する見方が出ている一方、これが...  注目されていた7〜9月期実質GDP(国内総生産)成長率の速報値は前期比▲0.4%、年率換算で▲1.6%だった。この発表を受けて安倍晋三首相は、来年10月に予定されていた消費税の再増税先送りを決定した。先送りは法改正を必要とする重要な決定だ。安倍首相は国民の了解を得る必要があるとして、解散総選挙の実施も決定した。「アベノミクス2年」の成果を評価するという点では意味がある。衆院選は12月2日の告示、14日投票のスケジュールで実施される。  4月の消費税引き上げで落ち込んだ景気の立ち直りが遅れていることは確かだが、実質GDPが2四半期連続のマイナスになったのは予想外だった。直前の民間調査機関の予想は中央値が2%、最小でも1%台のプラス成長だったから、民間エコノミストは総敗北という結果になった。  この発表を受けて、景気の先行きを不安視する見方が出ている一方、これが底

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